2016年5月19日木曜日

Mock Orange

 9年ぶりに会ったアメリカの友達は良い感じに見た目も変わっていて(それは僕らもそうなんだろうけど)、それでも数杯ビールを飲んだら、ああ、そういえばこんな感じだったな…とコミュニケーションの感覚を取り戻していく。これが例えば日本の学生時代の友人だったら、雰囲気や言葉遣いとその行間に様々なものを読み取れる分、時の流れとお互いの変化を必要以上に感じてしまうかもしれない。拙い英語によって大雑把になりがち、だけど何を言っているのかちゃんと理解しようとする会話には、そういった余計な洞察を挟む余裕がないから、シンプルかつ温かなコミュニケーションが取れたりする。

マイペースに活動を続ける彼らの音楽はゆっくりと変化しており、その最新型を生で観れたことは素晴らしい思い出の一つになるだろう。頻繁に会えるわけではないアメリカの兄弟達と、悔いのない杯を交わしたいと思っている。